家庭での親子関係がこじれ、あるいは虐待が起こり、安全に暮らせなくなる子どもたちがいます。虐待から救い出されず、10代後半になりやっと自分の力で逃げだしてきた、という子どもたちです。
児童養護施設や養育家庭で育ち、自立して社会に出たものの、就労につまずいてしまう子ども…しかし、制度上、学校へ通っていない子どもたちが再び児童養護施設に入居することはできません。
少年事件を起こす子どもたちの背景にも、家庭での暴力やネグレクトがある場合が多くあります。家庭裁判所が更生の可能性と認めても、家庭に戻せない場合は少年院に送致するしかない…
シェルター『カリヨン子どもの家』には、こうしたハイティーン(10代後半)の子どもたちが逃げ込んできます。
またシェルターの生活を経たのちに、就労自立を目指す子どもたちは自立援助ホームへ、療養が必要な子どもは法人型ファミリーホームへ転居していきます。
カリヨン子どもセンターは、弁護士による法的支援と、児童福祉関係者や市民による福祉的支援を両輪に、シェルターと自立援助ホームでの暮らしを通じて子どもたちの援助をしています。